niigata

新潟

2008年6月3日~6月4日

P1010968.JPG最初に行ったのは、糸魚川にある“谷村美術館"。村野藤吾氏の設計です。私の大好きな建築。もう何回来たことか・・・10回は超えていると思います。何回来ても新鮮で素直な気持ちになれる気がします。澤田政廣の作品のみの展示。HPを見てみたら今年の1月末で閉館したとありました。とっても残念です。村野藤吾氏の90歳を過ぎてからの建築です。ロンシャン教会もコルビジェの晩年の作品。私も頑張って晩年にいい作品を作れるようになりたい・・・・
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越後妻有アートトリエンナーレ(世界中からアーティストが参加して盛り上がるという)。その中の中心的施設の“森の中の学校 キョロロ”手塚貴晴+由比設計。錆びた鋼板の外壁、遠くからでも迫力ある外観。残念なことにその日は定休日。あきらめきれずにまわりをウロウロしてしまいました。



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茅を葺き替えたばかりのういういしい佇まい

P1020054.JPGP1020056.JPG同じ松代町にドイツ人の建築家が古民家を改築して住んでいて今は古民家の改築の仕事をしているという。名前はカール・ベンクスさん。地図を頼りに探して到着。ラッキーなことに本人もそこに居られて話を聞くことができました。ちょうどその日屋根の茅を葺き替え終わったところだとのこと。仕事場を見せてもらい、近くの改築住宅へも案内してもらいました。改築はドイツ流。屋根は石葺きでドイツから職人さんをつれてくるとのこと。(茅葺きはメンテナンスが大変で自邸以外は皆石葺きにしているとのこと)床暖房で窓は二重。住んでいる人はほとんど都会の人。それにしても日本人が見捨てる雪深い田舎(冬は2~3mは積もるらしい)を美しい所だと喜んで住み、尚もそこの廃屋を改築しながら住人を増やしていくなんて、なんて人だろう・・・そのエネルギーと情熱に脱帽です。翌日新潟市にある彼の設計したレストラン“カーブドッチ 薪小屋"へランチに行って、ステキな建築の中で本物の味わいをいただき幸せな時間を過ごしました。お勧めです。      カーブドッチ 薪小屋



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泊まった所は、実はここが本命なのです。“光の館-HOUSE OF LIGHT”設計ジェームズ・タレル。『ここは建築が芸術作品ですから傷をつけたり汚したりしないように、その時の弁償代は高いです』とおどかされながら説明を聞きました。その日は私達だけで、本当に芸術作品を独り占めしている贅沢さを堪能。幸せ!!金沢21世紀美術館にも直島の地中美術館にもあるタレルの部屋がここで寝ながら鑑賞できるのです。電動で部屋の天井(屋根)が移動します。夕方の変化する光、朝の空に浮かぶ雲、横切る鳥・・・。本当の贅沢を感じます。浴室は光ファイバーで神秘的。でもほとんど見えない状態・・・この時はホントに故障していたらしいのでした。  光の館


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最後の見学地“新発田カトリック教会”設計はアントニン・レイモンド。着いた時は少し遅い時間。美しい教会。軽井沢にある“聖パウロ教会”も同じ設計者。窓に和紙を切り抜いたと思える大胆なデザインの模様。内井昭蔵氏が隣の“新発田市民文化会館”の監理に来たときは必ずこの教会に立ち寄ったと何かで読みました。時間を経てもいいものはいいのです。嬉しくなりました。

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