ストックホルム アスプルンド
グンナー・アスプルンド(1885年~1940年)
市立図書館はホテルから歩いて行ける距離にあったので滞在期間中は頻繁に訪ねました。雨が降って寒い日は一日図書館にいたことも。当然文字は読めないわけでガーデニングの本やデザインの本などを積み上げて写真を眺めたり、図書館の中を歩いて建築を感じたり・・・
初めて訪れた時、中央の階段を上がって上を見上げた時は驚きました。この建築が1920年代に作られたと考えると本当にその凄さを感じます。当時の人はどんな思いでこの図書館を使ったのだろう。中央の吹き抜けの空間に入ると気持ちが高揚します。本を読むためにサイドにある少し小さな部屋に入るととても落ち着きます。照明は本を照らすように徹底していて、全体照明、本用の照明、そして机には手元照明の3種類の配置がきちんと考えられていました。
ストックホルム市立図書館(1928)
吹き抜けの上部この階段を上がって図書館の内部に入ります
サイドにある部屋この部分は後で増築した部屋。高い窓は外部が見えず、光が柔らかく差し込むので心地よく落ち着く空間でした
図書館の横の公園公園の上からは街が見渡せます
森の墓地(1918~1940)
設計:グンナー・アスプルンド&シーグルド・レーヴェレンツ
世界遺産に登録されている墓地です。
曇り空の寒い日だったので、写真も全体に暗い感じになってしまいました。冬なのでガイドツアーもなく足の向くままに歩きまわりました。その日は日曜日だったので参拝者も割合に多かったようです。また公園のようになっているので子供とジョギングをしている姿もみかけました。
「死者は森へ還る」という考えが根本にあり、大きな赤松の森の中にお墓は小さく、森の中に埋もれているかのようでした。