玄関
ほとんどのお客様は玄関で帰ります。少し話が長くなってしまっても家に上がるのがためらわれそのまま玄関で話し込み、時には上り框に腰かけてお茶を飲んで話し込むことさえ多いようです。靴を脱いで家に上がるというのは大げさに言えば決心がいるようなのです。それなら玄関をほんの少し広くして小さなテーブルとイスを置いたらどうだろうかと考えました。
元々の体験は私の事務所にあります。昔、仕事は家でしていました。いろんな営業の方が来られて少し話をするのに玄関先で腰をかがめて窮屈そうだったのである時思いついて小さなテーブルとイスを置いてみました。好評でした。それで事務所を建てた時にそれを取り入れ、土足で入る3mx3mの空間にテーブルとイスを置いたのです。玄関だけの機能ではなくある時は打合せ室、ある時は書斎にと自由に変化します。
事務所の玄関
住宅の玄関
初めてお客様の家でこうした玄関を作りました。道路から見える東側にある玄関です。朝は明るすぎて眩しいのが難点だけどとても快適使っておられます。新聞を読んだり接客したりと大活躍です。
ドアはトーメイ硝子なので誰が来たかすぐにわかるのがいいのですが、逆に言うと玄関に入った時に家の奥が見えないようにすることがポイントです。当然玄関ホールにトイレや洗面所の入り口は設けません。また2階への階段も玄関ホール等に設ける例をよく見かけますがそれもしません。2階の部屋は個室の場合が多いので玄関先をパジャマ姿で行ったり来たりは不都合ですからね。
靴収納の他に分電盤、ゴミ箱、郵便受け口など多様な用途を持つ
玄関横に靴収納庫を設けることはお勧めです。下駄箱には納まりきらない靴やその他もろもろ何でも気軽に収納できます。全部見えるので取り出しやすく忘れません。